【公式】おおつ消化器・呼吸器内科クリニック|埼玉県北足立郡伊奈町

呼吸器内科

睡眠時無呼吸症候群とは

寝ているときに断続的に呼吸が止まる状態が繰り返される病気です。良質な睡眠がとれないために、日中の眠気や倦怠感、起床時の頭痛、夜間の頻尿といった症状の他、高血圧や虚血性心疾患、糖尿病などの生活習慣病を合併し、生命予後に影響を与えることも分かっています。 

原因

睡眠時無呼吸症候群の多くは閉塞性無呼吸症候群というものであり、呼吸の運動は行われているにも関わらず、空気の通り道である気道が狭くなることで起こります。肥満の方以外に、首が太く短い方、顎が小さい方はもともと気道が狭い構造になっているため、睡眠中に筋肉が緩むことでさらに気道が狭くなり無呼吸となりやすくなります。

診断

ご家族からいびきを指摘され、日中に眠くなる、だるさや集中できない等の症状があれば睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。ご自宅に検査装置を郵送し、手首と鼻に一晩センサーを付けるだけで簡単に評価することが出来ます。
より詳しい検査(ポリソムノグラフィー)を必要とする場合には、1泊2日の入院が必要となりますので、検査可能な医療機関をご紹介いたします。

治療

軽症の場合、生活習慣の改善(体重の減量、飲酒の制限、禁煙、睡眠中の体位の工夫)で睡眠時の無呼吸が軽減することがあります。そのほか、マウスピースを作成する歯科的治療もあり、その際は歯科医院と連携を取ります。特に当院は大津歯科医院と連携しており、紹介からマウスピース作成までスムーズに対応いたします。

中等症~重症の場合、CPAP(シーパップ)という内科的な治療法があります。CPAPとはマスクを介して空気を送ることで気道が狭くならないようにする治療方法です。マスクや空気の圧に慣れるまで時間がかかることがありますが、定期的な外来受診でのご相談や医療機関にご紹介し入院して治療を開始することによって、治療が継続できるよう協力させていただきます。

睡眠時無呼吸症候群は日中の自覚症状がないこともあります。ご家族からいびき、無呼吸を指摘された際は是非一度ご相談ください。

気管支喘息

空気の通り道である気道が慢性的な炎症で敏感になり、様々な刺激によって発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。喘息発作を引き起こすものとしては、ダニやほこり、ペットの毛やふけ、花粉など吸いこむとアレルギー反応を引き起こすものや、たばこ、薬、ウイルス感染、ストレス、天気や気圧の変化などあります。

症状

咳、胸がヒューヒュー言う、息苦しさ、胸の圧迫感などがあります。ほかのご病気でもこのような症状がみられることはありますが、喘息では夜間や早朝に見られることが多いです。

診断

症状やアレルギーの有無等の患者さんの素因、聴診で疑わしい場合、呼吸機能検査や呼気中一酸化窒素濃度の測定、血液検査を行います。
他のご病気の否定の為レントゲン撮影を行うこともあります。

喘息は、治療を開始し一度安定しても環境等によって症状が再度悪くなることがあります。
咳が続くことや息苦しさはとてもつらいものです。定期的な外来通院で治療法を相談して症状が少しでも緩和するようにしていきましょう。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

主にタバコを長期的に吸入曝露することで肺に炎症を起こし、咳や痰が出たり、肺胞が破壊されて(肺気腫)酸素の取り込みや二酸化炭素を吐き出す力が弱くなり息苦しさを感じます。

症状

歩行時や階段昇降など労作時の息切れ、慢性的な咳や痰が特徴的な症状です。

診断

長期の喫煙歴があり、上記の症状がある場合、COPDが疑われます。診断には呼吸機能検査が必要です。

一度壊れてしまった肺を治すことは残念ながらできません。しかし、治療により息苦しさが緩和することや症状の進行を遅らせることが出来ます。在宅酸素療法により活動の幅が広がることもあります。治療法をご相談しながらご病気と付き合っていきましょう。

在宅酸素療法

何らかのご病気で血液中の酸素が不足している方が、ご自宅で不足している酸素を吸入する治療法です。メモリー付きパルスオキシメータを使用し外来時では測定できない労作時や睡眠時の動脈血酸素飽和度(SpO2)を確認し、必要に応じ在宅酸素療法を導入します。

また、他院で在宅酸素療法を導入された患者さんの引き続きの外来(現在、当院での酸素器の取り扱いは帝人・フクダ電子です)も行っております。

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